墓地・宗派のいろいろ

宗派を問わない墓地の需要の高まり

宗派を問わない墓地の需要の高まり

宗派を問わない墓地の需要の高まり 寺院が運営する墓地は、キリスト教徒を弾圧する為に江戸時代初期に強制された檀家制度に加入する必要があり、寺院は檀家の葬祭供養を独占的に執り行なう事が出来る一方で、寺院が存続する限り半永久的に供養と管理を担う必要がありました。その為、寺院の宗旨宗派に合わせると共に入檀料を支払う必要があり、現在も著名な寺院では数百万円要求しているのが葬式仏教の実態です。

地方では、戦後急激に増加した集団就職に端を発する都市圏への人口集中に起因する墓仕舞いが増加しており、墓仕舞いの際に入檀料をお布施扱いし返還しないだけで無く先祖のお骨を盾に高額な離檀料を請求する寺院の行為が社会問題となっています。都市部では、入檀料や離檀料を必要としないだけで無く宗旨宗派を問わない公営の墓地や霊園の需要が高まっていますが、慢性的な墓地不足は今後2040年まで悪化し続けるとされています。その結果、期限付きの永代供養墓に埋葬する遺族の増加に加え、海洋葬や植樹葬など自然葬の需要が高まっているのが葬儀業界の哀しい現実です。

宗派によって墓地での法事に違いはありませんが

宗派によって墓地での法事に違いはありませんが 四十九日や一周忌にお墓の前で法事を行う時は自分の家の菩提寺にその法要をお願いするのが普通です。菩提寺の中にある場合には住職にお願いもし易く、わからないことは丁寧に教えてもらえるのでいろいろと便利です。
公営・民営の霊園墓地にお墓を建ててそこで法事を行う場合にも菩提寺にお願いすれば安心なので出向いてもらうのが普通です。
お経の読み上げが少し違うとかお線香のあげかたが異なる等、若干の違いはありますが宗派が異なるからといって法要の仕方にそう大きな違いはありません。あるのは年忌法要の弔い上げが33回忌、臨済宗では23回・27回忌の代わりに25回忌を行う等であって、諸費用の負担もお寺により異なります。追善供養のための塔婆は地域によって立てないところもありますが、墓石の形などにも違いはなく、最近では宗教を問わず、また樹木葬の墓地などいろいろのスタイルの霊園が出来ているので自分の人生観にあった所を選ぶ人が増えています。
宗派により墓地での法要の仕方に違いは無いからといってもお墓は家族で守って行くところなのでどこを選ぶのがよいか皆で考えて決めるのがよいです。